スマートリモコンの信号が届かない?「鏡と壁」の反射を利用して死角をなくす設置テクニック

スマートリモコンの赤外線信号が壁に反射して部屋の隅にある家電に届くイメージ図 構築・活用ガイド

スマートリモコンを導入したのに、エアコンが反応しない、あるいはテレビの裏にハブを隠したら動かなくなった、という経験はありませんか?

SwitchBotハブなどのスマートリモコンが家電を操作するために使っているのは、赤外線です。これは目に見えない光の一種です。懐中電灯の光が壁の裏側に届かないのと同じように、赤外線も障害物の裏には届きません。

しかし、光と同じ性質を持つなら、光と同じように反射させればいいのです。

この記事では、追加の中継機を買う前に試すべき、壁や鏡を使って赤外線をカーブさせ、死角にある家電を操作するプロの設置テクニックを解説します。

赤外線の性質と「見通し」の重要性

まず、Wi-Fiと赤外線の違いを理解しましょう。Wi-Fi(電波)は木製のドアや薄い壁なら突き抜けて届きますが、赤外線(光)は壁を突き抜けられません。

スマートリモコンの設置における絶対的なルールは、ハブと家電の間に障害物がない状態、いわゆる見通しが良い場所に置くことです。

しかし、部屋のレイアウトやコンセントの位置によっては、どうしてもエアコンの真正面にハブを置けないことがあります。そんな時に使うのが、物理学の応用です。

白い壁は「天然のレフ板」である

写真スタジオで光を回すために使う白い板(レフ板)と同じ役割を、部屋の壁紙が果たしてくれます。

多くの日本の住宅の壁紙は白やベージュ系ですが、これらは赤外線を非常によく反射します。

家電に向けず、壁に撃つ

ハブを家電に直接向けるのが難しい場合、あえて家電の対面にある壁に向かってハブを設置してみてください。

ハブから発射された赤外線信号は、対面の壁に当たって跳ね返り、シャワーのように部屋全体に降り注ぎます。これにより、ハブの背中側にある家電や、家具の陰にある家電にも信号が届くようになります。これをバウンド設置と呼びます。

特にSwitchBotハブ2のような送信出力が強いモデルであれば、6畳から8畳程度の部屋なら、壁の反射だけでほぼ全ての家電をカバーできます。

最強の裏技「鏡」を使ったスナイパー設置

壁の反射でも届かない、L字型の部屋の死角や、重厚な家具の裏にある家電を操作したい場合は、鏡を使います。

100均の鏡で光を曲げる

理科の実験を思い出してください。光は鏡に当たると入射角と同じ角度で反射します。

ハブからの信号が当たる位置に、100円ショップで売っている小さな鏡や、化粧用のコンパクトミラーを置いてみてください。角度を調整することで、廊下の先にある家電や、ラックの奥にあるレコーダーへ、ピンポイントで信号を送り込むことができます。

鏡がない場合は、アルミホイルを厚紙に貼ったものでも代用可能です。見た目は少し悪くなりますが、反射率は十分です。

黒い物体には要注意

反射を利用する際に気をつけなければならないのが、黒い物体です。

黒色は光を吸収する性質があります。もしハブの周りを黒いカーテン、黒いテレビ、黒いラックなどで囲ってしまうと、赤外線はそこで吸収され、反射しません。

ハブを設置する際は、周囲に黒いものがないか、あるいはハブ自体を黒いボックスの中に隠していないかを確認してください。隠すなら、赤外線を通す特殊なガラスやアクリルの扉のついたラックを選ぶ必要があります。

まとめ:追加投資の前に「物理」で解決しよう

反応が悪いと、ついもう一台ハブを買い足したくなりますが、その前にまずは置き場所と反射を試してみてください。

  • 白い壁に信号を反射させて部屋全体に広げる
  • 鏡を使って角を曲がらせる

この2つのテクニックを駆使すれば、たった1台のスマートリモコンで、複雑な配置の家電を全てコントロールできることもあります。それはコスト削減になるだけでなく、パズルを解くようなスマートホームの面白さでもあります。

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